森林内の小規模な流域で三角堰を使った流量観測をしています。
メンテナンスは学生たちに任せていたのですが、先日現地を確認したところ、色々問題ありな状態になっていました。
ぱっと見は問題なさそうに見えますが、堰の上流と下流側で水位差ができていません。
どうも下流側に落ち葉や土砂が堆積して、水位が上がってしまったようです。
これでは、落差が無くなってしまうため、三角堰を越流する水位が正確ではありません。
あと、実測流量を計測するときも落差がないため、これも正確ではありません。
今年の学生たちが計測した実測流量とH-Q曲線から得られる計算値がやたらズレれていたのはこのせいでした。
せっかく学生たちが毎週苦労して計測した値ですが、意味のないものになってしまいました。
残念です。
ちゃんとした状態はこのようになっていないといけません。
物事の仕組みを理解せずに、言われたことだけをやっているようではダメですね。
学生時代にこういうスキルを身につけて欲しかったのですが、残念です。
社会に出てから苦労してください。