引き続き生態水文学研究所の観測施設です。
ここでは小流域における流量観測が行われています。
三角堰による観測を行っているのですが、ここも特殊な形状をしています。
通常、三角堰と言えば直角三角形になるのですが、ここはさらに鋭角になっています。
しかも左側の堰は、さらにV字型になっています。
右側の鋭角な三角堰では地漂流を、左側のV字型の方では地中流を計測しています。
それぞれの流量特性に合わせて、形状を変えています。
同じように水が出ているように見えますが、異なる水が出ていることになります。
実際に電気伝導度を計測してみると右側の地表水でEC4.5mS/mで、左側の地中流ではEC5.7mS/mと地中流の方がECが高くなっており、溶存成分が多く含まれていることが示唆されます。
ここまで、きっちり分けて計測している事例は、私はここでしか見たことはありません。
色々なことを考えて、観測施設が造られています。