生態水文学研究所その3

引き続き生態水文学研究所の観測施設です。

ここでは小流域における流量観測が行われています。

三角堰による観測を行っているのですが、ここも特殊な形状をしています。

通常、三角堰と言えば直角三角形になるのですが、ここはさらに鋭角になっています。

しかも左側の堰は、さらにV字型になっています。

右側の鋭角な三角堰では地漂流を、左側のV字型の方では地中流を計測しています。

それぞれの流量特性に合わせて、形状を変えています。

同じように水が出ているように見えますが、異なる水が出ていることになります。

実際に電気伝導度を計測してみると右側の地表水でEC4.5mS/mで、左側の地中流ではEC5.7mS/mと地中流の方がECが高くなっており、溶存成分が多く含まれていることが示唆されます。

ここまで、きっちり分けて計測している事例は、私はここでしか見たことはありません。

色々なことを考えて、観測施設が造られています。

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