生態水文学研究所の赤津研究林です。
研究林の尾根まで登ると、昔この辺りがハゲ山だった名残を見ることができます。
今でこそ、鬱蒼とした森となっていますが、その昔この辺りは陶磁器産業の燃料として木という木は全て燃料として取り尽くされていました。
そのため、いたる所にハゲ山が存在していました。
この場所に立つと、ハゲ山のイメージがよくわかると思います。
雨が降れば、あっという間に土砂が流出することが容易に想像できます。
お次は、間伐遅れの人工林です。
ここは、先ほどのハゲ山とは打って変わって、薄暗い人工林です。
下草も生えておらず、生えている杉もなんかひょろひょろで、弱々しいです。
研究林では、あえてこの場所を間伐しないようにして、実際に手入れをしない人工林で、どのような状況になるのかを観察しています。
薄気味悪く、あまり長居はしたくない場所です。
こういう場所では、地表面に光が届かず、下草が生えてきません。
そうなると地肌が露出して、やはり雨が降ると土砂が簡単に流出します。
ハゲ山でも人工林でも、適正な管理がされていない森は、よろしくないことがわかります。
何度もきている場所ですが、毎回気付かされることが多くて勉強になります。