森に雨が降ると色々な形で雨が地表に届きます。
葉っぱの間を通過してくる樹冠通過雨量や木の幹を伝って流れてくる樹幹流などがあります。
私のフィールドでは、この樹幹流の観測も行なっています。
木の幹にカラーを取り付けて樹幹流を受け止めて、雨量計に接続することで樹幹流がどれだけ流れたかを観測します。
2箇所設置してありますが、それぞれ樹種が異なります。
こちらは落葉樹のコナラ。
樹皮に凹凸があるのが特徴です。
もう一方は常緑樹のヤブツバキ。
樹皮は滑らかとなっています。
それぞれどんな特徴があるのか、季節的な変化はあるのかなど傾向が出るのではないかと考えています。
ただ実際には樹木が成長してカラー部分に漏れが生じたり、ゴミが詰まったりといろいろな障害が発生して、なかなかうまくいきません。
先日は獣にロガーの配線をかじられて欠測となってしまいました。
自然環境の観測は過酷なものです。