特殊伐採吊るし切り

昨日の我が家のニセアカシアの伐採作業は、かなり特殊な伐採でした。

普通であれば、根本からバッサリ切り倒してしまうところですが、、、

正面には自宅の縁側の屋根、下には離れの屋根があり、そしてすぐ横に電線が走ってしました。

ピンポイントで隙間を狙って切り倒すことは、極めて困難と判断して、細切れに刻んでいくことにしました。

ここで刻む時に吊るし切りという手法に挑戦してみました。

刻んだ木をそのまま落下させずに、あらかじめ上下にロープをくくりつけておいて、切り落とした時にロープで吊り下げて受け止める手法になります。

見よう見まねで、我が家にある手持ちの道具でやってみました。

まずは、ロープでくくりつけて、チェーンソーで切り込みを入れておきます。

上の写真では、すでに切り込み(受け口と追い口)が入っています。

最後までチェーンソーでいくのは倒れた時の反動などの危険性があるので、倒れる寸前のところで止めておきます。

この状態から楔を打ち込んで、倒していきます(手持ちはクサビとハンマーのみ)。

倒れた瞬間に上側にくくりつけたロープと下側に取り付けたシャックルを支点に吊り下がる格好になります。

あとは、吊り下がった切り株をロープを使ってゆっくり降ろしていきます。

で、ここで問題発生。

反対側にアンカーとして隣の木に縛り付けていたロープが、切り株の重さでガッツリと絡んでしまい、ロープを外すことができなくなってしまいました。

素人ロープワークのダメなところですね。

ロープを切るわけにもいかず、しばらくボーゼンとしてしまいました。

仕方がないのでハンドウインチを駆使して、切り株を引き上げてロープを緩めてなんとか外すことができました。

切り株はやはり想像以上の重さがありました。

あとの残りの分は、電線にかからない高さになったので、そのまま切り倒します。

切り落とした時に、下のフェンスに直撃をくらって変形してしまいましたが、この程度の被害であれば良しとしておきましょう。

本日の切り株です。来年分の薪になります。

年輪を数えてみると10年ちょっとくらいでした。

たったこの期間だけでここまで巨大になってしまいます。

おそるべしニセアカシア。

やはり庭木の放置は危険ですね。

それにしても、素人ながら怪我もなく無事によくできたもんだ。

2023年最後の大仕事でした。

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