数値と感覚

土の力(強度)を表す単位に「kgf/cm2」や「tf/m2」というものがあります。先日お話ししたSI単位でいくと「kN/m2」になります。
では、1kgf/cm2の力を持った粘土とは?
ここでは、わかりやすいように昔の単位「重力単位」で説明します。
1kgf/cm2は1センチ×1センチの面積に1キログラムの重さがかかっていることになります。
立っている人の場合を考えましょう。
足下の靴のサイズ、26cm×10cmとすると
260cm2×2(両足)で520cm2。
体重を60kgfとします(重力がかかるためfという単位をつけて表現します)。
体重を面積で割ると0.115kgf/cm2になります。
この値と粘土の力を比較すると圧倒的に粘土の方が強いことになります。
したがって、1kgf/cm2の粘土の上に載っても全然大丈夫、ということになります。
これでいくと、体重500kg近い人が1kgf/cm2の粘土の上に載っても大丈夫なんですね。
1kgf/cm2の力を持った粘土は、かなり強い粘土です。
0.1kgf/cm2の粘土もバカにできません。
どうでしょうか、数値と頭の中のイメージがマッチできたでしょうか?
こんな感覚が、技術者には必要です。
粘土をかるくさわっただけで、この粘土の強度はこのくらいかな?というような感覚が、わからなければ一人前ではありません。
ちなみに、今はSI単位を用いなければいけません。
1kgf/cm2は9.8kN/m2として記載しなければなりません。
ちょっと面倒ですね。

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