隣接する沢で流量観測をしています。
それぞれの沢に自記式水位計を設置して連続観測できるようになっています。
自記式水位計の測定結果からの流量グラフを作成してみると異なる特徴が認められました。
月一回の定期観測では毎回、同じような流量となっていましたが、実際に降雨に対する挙動はちょっと違っていました。

沢1も沢2も降雨時には流量が一時的に増加しています。
増加量もほぼ同じくらいです。
異なるのは雨が降ったその後です。
沢1の方が沢2よりも早く流量が減少しています。
沢2の減衰傾向が緩やかであることがわかります。
地下からの供給量が安定しているということでしょうか。
地下構造(断層、裂か水)などの影響も考えられそうです。
なかなか興味深い関係です。
やはり月一回くらいの定期観測では、このような違いはわかりません。
少なくとも日単位くらいのデータがあるといろいろ見えてくると思います。