土壌とは

「土」と「土壌」は異なる概念です。
「土」は砂や粘土のような岩石の細粒化したもの、あるいは火山灰などを言い、そこには生物由来(通常は腐食など)の成分のあるなしを問いません。
一方の「土壌」は、いま定義した「土」に地表の落ち葉や枯れ枝、動物の遺体などが微生物の作用で分解されたもの(腐食)が加わって、その場所の気候や地形条件のもとで時間をかけて生成された物質です。
腐食質に富むほど「養分豊かな土壌」といわれます。
地表に豊かな植生が存在するとこのような養分豊かな土壌が出来上がります。
ちなみに、地表から順に養分に富むA層、少し養分が存在するB層、母材のC層という成層構造をなしています。
「森林飽和(太田猛彦)」より引用

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