雨撃層(クラスト)の形成

森林や草地などの地表は通常、落ち葉や草で覆われているので、豪雨の時でも雨水はほとんど地中に浸透し、地表流は発生しません。
しかし、地表に落ち葉や草がないと森林であっても地表流が発生します。
なぜでしょうか?
これは、雨が直接土の表面をたたく(雨滴侵食)と、跳びはねた細かい土粒子が土の表面の隙間を塞いで、下図のように水を通しにくい薄膜(雨撃層あるいはクラスト)をつくります。
雨撃層ができる仕組み.gif
こうなるといくら土の中がフカフカな状態でも水が浸透しきれず、地表流が発生します。
「森林飽和(太田猛彦)」より引用

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