河川流量観測

水文調査において河川や沢の表流水の流量を把握することは基本です。
大きな河川の場合は、各自治体が河川管理のもと、流量観測や水質分析が実施されていますが、特定の工事区域などでは小さな河川や沢は網羅されていない場合が多いので、個別に流量観測を実施します。
実際に河川や沢の水量を測るには、状況に応じて下記のような手法があります。
①流速計を用いた断面流速法
 河川の横断方向の水深と流速を測定し流量を求める方法
②メスシリンダーやバケツを用いて直接流量を測定する容積法
 バケツなどで直接水を受け止めて、時間と流量を測定し流量を求める方法
③塩分希釈法
 上流側から食塩水を規定量流し込み、同時に下流側で電気伝導度を測定し、電気伝導度の増減から希釈量を換算し流量を求める方法
④堰による方法
 現地に三角堰などを設置し、越流水深と流量の関係式から水量を測定する。センサーを設置して連続観測を行う場合に用いられる。
などが挙げられます。
現地状況や目的に合わせて調査方法を選定していきます。

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