ホフマン工事

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私の住む街瀬戸は、昔陶土の採掘や薪の伐採で山はハゲ山状態だったそうです。
いまでも採掘場などはたくさんあります。
こんなハゲ山に緑を取り戻そうと明治の時代に「アメリゴ・ホフマン」というイタリア人が当時の最新の技術を用いて大規模な対策工事を行いました。
これが「ホフマン工事」と呼ばれるものです。
その当時、ハゲ山の対策としては地道に人力で植林をしていくという作業でしたが、植生が安定する前に雨に流されたりしてこれでは効率が悪いものでした。
ホフマン工事では、この植林作業よりも渓流を安定させることに重点を置き植生の自然侵入を待つという独自の考え方に基づいて行われたものです。
この考え方は、当時では最新技術であり、その後の治山、砂防技術に大きく貢献しました。
家の近所に、その工事の跡地が存在します。
恥ずかしながらその存在に最近気づきました。

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