N値

地盤調査の基本情報にN値というものがあります。
これはボーリング調査を行うときに実施するものです。
63.5kgの鉄のかたまりを地面に打ち込んで、パイプを30cm地面に貫入させるのに何回かかったかを記録し、その回数がN値となります。
通常は50回が上限です。
このN値が大きければ大きいほど地盤は固く締まっていることになりますが、地盤の土の種類によって、硬さの基準が異なります。
たとえば、砂や礫などの場合、N値30回以上を良質な地盤としていますが、粘土のような場合では、N値20回以上を良質な地盤としています。
同じN値でも砂と粘土では異なるので注意が必要です。
また、その硬さを持った地層が連続していることも重要です。
一般的には3~5mの層の厚さを持っていることが条件となります。
大きな建物を建てる場合には、十分な硬さと層厚を有している地層が支持地盤となります。
ボーリング貫入試験.jpg
近くでカンカン音がするとついつい回数をカウントしてしまうのは職業病ですね。

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