ポータブルコーン貫入試験2

昨日ご紹介した「ポータブルコーン」貫入試験ですが、この試験によって、現地の土の強さがわかります。
強さは、「コーン貫入抵抗qu(kN/m2)」として表されます。
この強さは、粘性土を対象として室内で行われる一軸圧縮強度試験の結果と相関があります。
一般的に、
一軸圧縮強さqu=0.2×コーン貫入抵抗qc(kN/m2)
 粘 着 力 c =0.1×コーン貫入抵抗qc(kN/m2)
と、言われています。
このポータブルコーン貫入試験は、簡易的に一軸圧縮強度や粘着力が判定できるため、建設機械のトラフィカビリティーの判定や盛土の締め固め管理、戸建て住宅の支持力の概略判定などにも利用されています。
※トラフィカビリティーとは、大きな建設重機が乗り入れできるかどうかを判断する指標のことです。
ちなみに(kN/m2)という単位は、
1m2(平方メートル)にどれだけの荷重(重さ)がかかっているかを表します。
地球上には重力が働いているので、その分(9.8m2/s)を除しなければいけません。
1kN(ニュートン)は、100kgf(キログラム重)を表すと考えれば良いです。
100kN/m2=1kgf/cm2 と、なります。
この力は1cm×1cmの面積に1kgのオモリが載っていることを意味します。

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