引き続き生態水文学研究所の見学会報告です。
見学コースの見どころの一つでもあるハゲ山地帯です。
瀬戸の山々は窯業の資源として使われ続けていました。
その成れの果てがハゲ山です。
今でこそ自然豊かな森のように見えますが、以前は足元に見られるような裸地がほぼ全域に広がっていたそうです。
ここではその名残を見ることができます。
足元も悪く滑るとちょっと怖いです。
お次は、鬱蒼とした林内です。
写真では明るく見えますが、実際の林内は薄暗くちょっと気味の悪い感じです。
ここではあえて管理をせずに放置することで、どのような悪影響が生じるかを検証するための区域となっています。
実際に林床には植生はまったく無く、木の根がむき出しになっています。
木の成長も弱々しく今にも倒れそうな感じです。
こういう悪い見本のようなところもきちんとデータを取っているあたりが研究所らしいです。
普段何気なく見ている森でも様々な変遷を経て、今の姿になっていることを改めて感じることができました。
やはり、何度来ても学ぶことがたくさんあります。
また来年も来ます。