標準貫入試験

こちらも地盤調査方法のひとつです。
標準貫入試験は日本では、最も普及している試験方法です。
土木分野の地盤調査では、必須の調査となっています。
下の図のように、ボーリングロッド先端に63.5kgのおもりを76cmの高さから落下させて、ロッドの先端部分(サンプラー)が30cm貫入するのに要する打撃回数を記録していきます。
この値をN値と呼んでいます。
当然、硬い地盤ほどN値が高く、緩い軟弱な地盤ほどN値は低くなります。
標準貫入試験.gif
「戸建住宅の地盤改良・補強工法(日本材料学会 地盤改良部門委員会)」より引用
この調査の特徴は、どんな地盤も対象とすることができ、調査深度も50mや100mなど深いところまで可能です。
また、貫入試験時にサンプラーに地中の土試料を採取するため、直接土を観察することができます。
その地盤が、どんな土で硬いのか軟らかいのかを知ることは地盤調査ではとても重要な要素を占めます。
私個人としては、この標準貫入試験が地盤調査として一番だと思っています。
ただ、他の調査と比べると、調査機械自体が大掛かりとなり、それなりに経費もかかります。
なので、代表地点で標準貫入試験を、それを補完するためにスウェーデン試験や簡易動的貫入試験などを併用するのが良いのではないかと考えています。

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