簡易的に地盤調査ができる小型動的コーン貫入試験機PENNYです。
この試験結果から一般的なボーリング調査で得られるN値を換算することができます。
PENNYで得られたN値とボーリングで得たN値を比較するとこんな感じになります。
いずれもボーリング調査箇所に近接する形でPENNYを実施しています。
この試験結果では、標高9m付近にボーリング調査ではわからなかったN値0となる箇所がPENNYで確認することが出来ています。
通常のボーリング調査では標準貫入試験は1m毎に30cm区間に対して実施されることが多いため、完全な連続した試験結果を得ることはできません。
PENNYでは10cm毎に連続して試験を行うため、局所的な弱部を確認することが可能となります。
上記の事例では、ちょうど盛土と地山(砂礫)の境界部分にある粘性土の強度が弱部として現れています。
標準貫入試験のN値で20から30回程度のところでも頑張れば打ち抜くことが可能です。
一般的に強固な地盤と言われるN値50回の上端までを確認することが可能です。
N値の低いところではより正確に強度を把握することが可能となります。
このようにPENNYを用いれば、地盤強度を精度良く把握することが可能となります。
ただし、PENNYだけでは地盤を構成する土質が判別できなため、ボーリング調査とあわせて実施することが必要です。
代表地点でボーリング調査を実施し、それを補完する形でPENNYを実施する方針がベストだと思います。
詳しくは弊社HPの技術情報から御覧ください。
株式会社水地盤研究所HP