小型動的コーン貫入試験機PENNYを実施する際に、地下水の観測孔を設置できないか?という問い合わせがちょくちょくあります。
通常であれば、ボーリング機械を搬入して設置することになるのですが、そこまで大げさにしたくないときなどがよくあります。
そんなときはPENNYを利用して観測孔の設置が可能です。
もちろん現地状況によりますが、軟弱な地盤(N値10回程度くらい)で深さが5m程度であれば対応可能です。
観測孔を設置する場合は、最初に通常の貫入試験を実施して、地盤状況を確認するとともに地盤に下穴を開けます。
試験後にもう一度、今度はネジ切り加工した塩ビパイプ(VP30)を順に打設していきます。
PENNYでは塩ビパイプVP30がギリギリ設置可能な大きさです。
これで地下水の観測孔が仕上がりました。
VP30であれば、水位観測を行うセンサーや細型のベーラーなども対応できるため、様々な地下水観測が可能となります。
ちょっと地下水位も観測したい場合などにもPENNYが活用できます。
試験機の構造が単純なので、いろいろな用途に応用できるのがPENNYの利点でもあります。