水土保全林

「生物多様性国家戦略」のなかで森林・林業基本計画として、森林を3つに区分して整備・保全を進めていこうとしています。
そのうちの一つが「水土保全林」です。
「水土保全林」とは、
1.樹木間の空間が確保され適度な光が差し込むことにより下層植生が生育している。
2.落ち葉などの有機物が土壌を豊富に供給されている。
3.下層植生とともに樹木の根が深く広く発達している。
4.これにより土壌を保持する能力に優れている。
5.水を浸透させる土壌中のすき間が十分に形成されている。
6.これにより保水する能力に優れた森林となる。
7.必要に応じて土壌の流出および崩壊を防止する施設などの治山施設が整備されている。
このような理想形態を目標としています。
この他にも「森林と人との共生林」、「資源の循環利用林」の2つの区分をしています。
実際のところ、日本の国土の3分の2を占める森林に対して、このような整備を進めていくことは容易ではありませんね。

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