センサーがいっぱい

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現場から引き上げた水圧式センサー十数台のセンサーです。
小さな機械ですが、この装置で地下水の変動を計測することができます。
ちょっと動作チェックしてみました。ついでに精度管理も少々。
このタイプは絶対式水圧計のため、大気圧補正ができません。
なので、すぐ近くにもう一つ大気圧補正用の同じセンサーが一つ必要になります。
今回もバケツのすぐ横に大気圧センサーを置いて補正しています。
カタログ表示では精度はフルスケールの0.1%、これは水深5mまでと10mまで測定できるタイプなので、それぞれ、誤差5mmと1cm程度となるはずです。
結果がこちら、
水位センサーチェック.gif
赤線は5mタイプ、青線は10mタイプのセンサー
水深を14cmに設定しているので、±1cmとして、水深13cmから15cmに収まるのが正常と考えて良いでしょう。
これをみると、上に4つ、下に1つ、若干はずれているのがわかります。
これらのセンサーを使うときにはデータ管理に注意が必要になるでしょう。
それにしても、同じセンサーでもこれだけのバラツキがあることに驚きました。
まあ、水深が浅すぎるということも影響していると思いますが・・・
この手のタイプのセンサーは安価(通常の1/4程度)なため、最近良く出まわっていますが、使う場所、目的を良く考えて使用しないといけません。
そのためには、最低でも月に1回のメンテナンスが必須です。
もちろん、手測りの実測値も必要です。
センサーはあくまでも補助的なもの、信じるのは「現地で自分で測った値」。
これが原則です。
自然の複雑な状況を測るということは、そう簡単ではありません。

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