間隙水圧の役割

地下には地下水があり、地下水面よりも深ければ土の中は水で飽和しています。
この水のことを「間隙水」と呼んでいますが、これは図のように土の粒子を取り囲んでいるように存在しているとイメージできます。
間隙水2.gif
この間隙水があるのとないのでは、地中ではどのように違うのでしょうか?
間隙水は、水圧を持っています(水頭差による)。この圧力を「間隙水圧」といいます。
間隙水圧は地中では、しっかりとした力を発揮していて、土の粒子を押し広げようとがんばっています。
間隙水がない状態では、土の粒子同士の摩擦で力を発揮しますが、間隙水圧が大きくなると粒子と粒子を離そうとするので、抵抗力が低下します。
このような状態になると、地盤が破壊したり、液状化が発生したりします。
間隙水1.gif
普段は大丈夫な斜面でも、雨が降って地下水が上昇し、間隙水圧が大きくなると破壊する。
こんな現象が地中では起きています。
「学びなおすと地学はおもしろい(小川勇二郎)」より引用

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