土壁の粒径

土壁に使われる土の粒度特性はどうでしょうか?
土の粒度特性は、「礫、砂、シルト、粘土」の割合で表します。
工学的に表す場合、「粒径加積曲線」が使われます。
土壁に使われる土の粒径加積曲線の実例をみると以下の図のようになります。
土壁の粒径.gif
この図では、左側に寄っているほど粘土、シルトなどの細かい粒子が多いことを示します。
全体的に見ると、粘土、シルト、砂の粒子が全体にまんべんなく入っていることがわかります。
これが良い土壁をつくる元になるようです。
土の粒子同士を繋ぎとめる要因は大きくわけて
1,土粒子が重なり合った時に働く摩擦力
2.やや小さめの土粒子がその周辺に吸着させた水の陽イオンを介し互いに付着しあう性質
3.さらに小さな土粒子の表面における電気化学的作用による土粒子同士の粘着力
以上の3つあります。
大きな粒子=砂が多い土は乾燥するとイオン結合や電気化学作用はもちろん粒子間の隙間が多すぎ摩擦力も働かないため、上手く固まりません。
逆に小さな粒子(粘土分が多い土)は乾燥すると電気化学的作用による粘着力が強く作用する反面、体積は大幅に縮小します。
荒壁土が乾燥するとひび割れを生じさせるのは粘土分が多いためです。
また、中塗土はこの収縮を避けるため、砂分が多く混ぜるようにうまく配合していきます。
図と文章「チルチンびと別冊34左官と建築」より引用

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