森の中で雨量を観測しています。
ここでは樹冠(木の葉っぱ)の隙間を通過してくる雨を捉えることを目的としています。
樹冠通過雨量というものになります。
上空には下の写真のように樹木が覆っている状態です。
雨量計は一般的なものを使っています。
メンテナンスやデータ回収は学生さんたちに任せていました。
久しぶりにデータを確認したところ、半年ほど前からずっと降水量がゼロを示していました。
明らかに異常ですね。
そんなわけで、現地を確認したのですが、やはり雨量計に目詰まりが生じていました。
本来、水がすんなりと通過すべきところですが、上空からの落ち葉などが堆積して、目詰まりしたようです。
学生さんたちは、毎回データ回収をしているときにこの状態を見ているはずですが、なんとも思わなかったようです。
ただ単に、言われた通りにデータを吸い出しただけ、しかも回収したデータも確認していない、確認していたかもしれないけど、ゼロの状態を見ておかしいとも思っていない。
うーん、とても残念です。
嘆いても仕方がないので、掃除しておきました。
こんな状態で放置されていた機械が不憫でなりません。
データロガーも寒さにも負けずに一生懸命にデータを収録していたのに残念です。
単純に雨量を観測するだけのはずですが、自然環境の中ではそれすら難しいことを認識してほしいところです。