ボイリング

掘削底面の破壊現象その2「ボイリング」についてです。
ボイリングは掘削底面付近が地下水位の高い砂質地盤や砂礫地盤の場合、特に周辺に河川などの地下水の供給が多いところに発生しやすい現象です。
このような条件の所では、通常、止水性の高い山留め壁を用いますが、掘削が進行していくと山留め壁の内側と外側で地下水位の差が大きくなってきます。
このような状態になると地下水位の高い方から低い方へと地下水の流れが生じ、掘削底面付近では上向きの地下水の流れが発生します。
この地下水流の圧力が砂の重さよりも大きくなると砂の粒が水中で沸騰(ボイル)したような状態になって周辺の地盤が崩壊に繋がります。
このような現象を「ボイリング」といいます。
ボイリング1.gif
地下水位が高い地盤を掘削するときには注意が必要です。
こんな実験があります。
http://www.civilnet.or.jp/secretaries/citizen/sogo/tuti/001/001.pdf
社団法人土木学会関西支部HPより

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