重金属を含む掘削土の物理変化

重金属が含まれる土砂(トンネル掘削土など)を用いて盛土を行った場合、ずり(岩)が破砕され水(降水等)に接触することで重金属が溶出しやすくなるとともに空気に接触することによる酸化還元状態の変化およびpH変化が重金属の溶出特性に影響をおよぼす場合が多くあります。
もともと自然界には鉄や鉛、ヒ素、フッ素、ホウ素などの重金属が多かれ少なかれ含まれています。
地中深くに存在している場合には、空気も少なく、亀裂も少ないなずですから、それほど問題にはなりませんが、
下の図のように、岩盤を掘削したりして、破砕して細かく砕いたり、空気に触れることにより、重金属の溶出や酸性水の発生の原因となる場合があります。
重金属掘削土.jpg
「地盤工学会誌Vol59No.2SerNo.637」より引用

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